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2007年06月アーカイブ

2007年06月29日

N.Y.

もう少しで、N.Y.に行く。
10年ぶりのN.Y.。


10年前、ビルの最上階のレストランで、
食事をした。


ある人が言った。


「ここにこうしていると、
世界を手に入れられる人間に
なれる気分になるんです。
ここは自分を高める場所です。」


あの頃、私は、
全くそのことばの感覚が
分からなかった。
世界を手に入れること、
誰よりも大きくなること、
弱いものは食われ、
勝ったものだけが生きられる
N.Y.の世界。


そういうことだった。
10年前のN.Y.は。


今、あのレストランは、
ビルごと9.11でなくなり、
いろんなことは消えて、
なくなっていることだろう。
何故なら、アメリカも
変わろうとしているから。


私も、10年前と変わったと思う。
だから、もう一度、
高いところから
N.Y.の街を見てみたい。
今の私は、N.Y.を見て、
何を感じるのだろうか。


私は、アメリカが大嫌いで、
そして、大好き。
アメリカに教えられた世界は大きく、
そして、アメリカに裏切られたことも
大きい。


ここ長年、アメリカを避けてきた。
でも、大好きだったあの土地を、
もう一度、好きになれたら、
私は変われる気がする。


カウンセリングの
始まりの場所でもあるから。
私の原点を、
もう一度改めて、見たい。
この数日間で。

投稿者 椎名あつ子 : 13:07

2007年06月22日

ことば

ことばの持つ魔力、
ことばの不確かさ、
ことばの誤解、
ことばの残酷さ、
そして、ことばはすべて。
やはりことばに戻る。


昔に戻るために、
どんなことばで伝えれば、
あの時に戻れるのだろうか。
どんなことばを与えられれば、
昔に戻れるのだろうか。


戻りたくても戻れない。
こんなはずじゃなかった。
時の流れを、
他人は分かるはずもない。
だからやはり、
そこは2人の問題。


別れたくても別れられない現実。
別れても別れていない現実。


私はこの2人を
どの方向に導くことが
適切なのだろうか。


今日も、そんな中で、
ことばが大きく左右する。


あなたには、あなたなりの言い分。
私には、私なりの言い分。


長い年月が刻まれて、
もう、どうでもよくなっていた。

投稿者 椎名あつ子 : 15:59

2007年06月20日

ヘレンド

夢を見た。


深く美しい海の中で、
もっと深いところへと
誰かに導かれる。
そこには、未知の世界が
あるらしい。


私はやはり、途中で恐くなり、
そこから出ると、
海の中にテーブルがあって、
その上には、素敵なアンティークな
食器が並んでいた。
私の好きな、ヘレンドの
キャンディボックスも、
そこには置かれていた。


この夢の分析は、
いまだにできずにいる。


私は、海に潜りたい。
一昨年出会った
ダイビングのインストラクターは、
45歳で死ぬと言っていた。


私の脳は、夢の中で
どう感じて、どう考えているのか。


ヘレンドのキャンディボックスは、
私の実家のリビングテーブルの上に
事実、本当にある。
それがどう結びつくのか、
答を出すには、もう少し
時間が必要かも。


ただ、あのインストラクターとは、
近々、また会いたいと思っている。
ヘレンドのキャンディーボックスを
プレゼントしたら、
彼は変われるのかな?


目覚めたら、
混乱の朝の始まりだった。

投稿者 椎名あつ子 : 19:54

2007年06月18日

ポストカード

画家さんがやってきた。
近々、個展に出すという
3点の絵のポストカードを見せてくれた。


50歳に近い彼からは、
純粋で素朴な印象を受けた。


私は、3点の絵を
しばらく見続けた。
2つは花の絵で、
もう1つは、ある国の
ヨットハーバーの絵だった。


「激しいですね」


私は言った。
正直な感想だった。


彼の色使いから、
とても強い何かを感じた。
きれいな色彩の絵の具を
1つ1つ選び抜いて描いた
明るさの中に、
必死に伝えようとする
強さがあった。


彼の弱々しい瞳の中に、
時折見せるしずくの光に
胸打たれた。


その数時間後、仕事が終わって、
少し悲しい出来事があった。
人が変わっていく過程を
知った気がした。


もう少し、冷静に考えよう。
諦める前に、もう一度。


私は、今日の画家さんの絵を、
もう一度テーブルに並べて、
見続けた。
今の私の気持ちに
似ているような気がしてならなかった。
そして、少し、
私なりに前に進める気がした。
私は彼に、もう救われていた。
だから、私は彼を救う。
強く心に誓った。

投稿者 椎名あつ子 : 21:45

2007年06月15日

おかみさん

いつか、いつか、いつか、うーんと先、
私が70才とか80才とかのとき、
最近、考えている夢がある。


ちょっと前までは、
パリに小さなアパートを借りて
住むことだった。
パリに住んでから、その後、
したいことが見つかった。


私、小料理屋の
おばあちゃんおかみになりたい。
小さなカウンターだけの店で、
常連客しか来ないようなところで、
その日の料理を
カウンターの上に並べて、
自分も飲みながら話す。
そして、聞く。


「私だってさー、むかしはさー、
カウンセラーなんてやっていたのよ。
本当に人生賭けてね。」


お客さんは言うの。


「オレだってさー、むかしはさー、
そこそこの会社に勤めてさー、
部下だっていっぱいいたさー。」


そして、私。


「お互い、いい年になったね。
でもやっぱり美味しいね、ワインって。
いくつになってもね。
お互い、もっと長生きしようね。」


こんなこと考えるように
なったことは、少しずつでも、
年をとってきた証拠かもしれない。


けれど、カウンセラーという生き方を
本当に自分の中で納得できなかったら、
先の夢は、はかなく消えていていく
ものだと思う。


スポーツ選手のように、
この仕事も、それなりに限界はある。
だからこそ、限界のその日まで、
精一杯、カウンセラーでありたい。
そして、そのうーんと先は、
小料理屋のよぼよぼおかみさん。
いいじゃない。
こんな人生。


だから私は今、
カウンセラーという生き方に賭ける。

投稿者 椎名あつ子 : 17:13

2007年06月13日

黒髪

大切なその人を
過去の人にしようと、
必死になっている女の子。


それでも、愛して止まない
感情の中で、
その人のことばを
ひたすら信じている。


「いつか一緒になろう」


彼には、奥さんがいる。
そして、彼は遠い国に住んでいる。
1年以上も会っていない。


それでも彼女は、
当時の彼のことばを記憶し、
インプットし、信じる。


崩せない、彼と奥さんとの生活。
一緒の食事の時間。
一緒の寝室での時間。
すべてを封印して、
あの時のことばが
彼女の人生のすべて。


なんて、美しくも残酷なストーリー。


私は、彼女の真っ黒な長い髪を
撫でたくなった。
ケラケラと笑いながら、
遠い昔の彼との思い出を
話す彼女を、
切なくなって、抱きしめたくなった。


でも、私は、
やはりカウンセラー。
このふたりの世界には
入り込めない壁がある。


言ってはいけないことばが、
そこにはある。

投稿者 椎名あつ子 : 18:22

2007年06月11日

半分の幸せ

夜風が気持ちいい季節になってきた。
ベランダの窓をいっぱいに開けて、
ボサノバを聞きながら、
赤ワイン。


今日の夕食は、たらこスパゲティ。
食事をたらたらと
ひとりで楽しんでいたら、
ヨロンに行っている女友達から
メールがきた。


そして次に、母から、
涙声で嬉しい報告の電話があった。


そしてそして、4ヶ月のココちゃんは、
きちんと決まった場所に
おしっこをしてくれた。


なんか、小さな幸せが重なって、
優しい気分になれた。


そして今日のお月様は半月。


そう、半分の幸せってとこ。

投稿者 椎名あつ子 : 19:07

2007年06月08日

万華鏡

ニュース番組で、
ヒラリー・クリントンが発言していた。


「イラク戦争が今日のように
拡大されたのは、
ブッシュの責任よ。」


9.11の後、当初、
この戦争をやめるように言っていた人は、
アメリカ政府の中に、
果たしていたのかな、と
疑問に感じながら、聞いていた。


その後のアメリカは、
遠い昔のベトナム戦争のダメージを
忘れてしまっているようだなと、
漠然と考えていたら、
今日のある人との
カウンセリングを思い出した。


「この病気が治ったら、
また、社会に出て
闘わなくてはいけないと
思っていたんです。
まるで戦場のように、
闘わないと、やられてしまうから。」


彼女は、この世界で、
無理をしないで
平和や安定を手に入れることは
できないと思っているようだった。


彼女の向上心は、
彼女のいままでの人生の中では、
いつの日か、闘いとなってしまい、
彼女を追い詰めていたのだと、
実感した。


確かに、戦争は、この世から
なくならないのかもしれない。
でも、戦争のない国もあるように、
私たちの生活は、
戦場であってはいけないよね。
自分との闘いであっても、
闘うということは、
敵が必ず出来るということだし、
その敵を、嫌でもいつか
殺さなくてはならなくなる。
きっとあなたは、
その時、相手ではなく、
自分を殺そうと思っていたんじゃない?


いつか年をとって、
私もあなたも、おばあちゃんになった時、
「そんな事、考えていた時も
あったねー。」
って、しわだらけの顔で
笑い合いたいと思った。


帰り際、彼女は、
私にプレゼントをくれた。
素敵なガラスとタイルの
モザイクでできている万華鏡。
小さな窓をのぞくと、そこには、
小さくキラキラ光る世界があった。


「現実逃避には、
時にはいいと思います。」


彼女のことばの中に、
このキラキラの光のような
壊れてしまいそうな繊細な
彼女の心の中を見た気がした。


私は、あなたと一緒に年をとって、
普通のおばあちゃんに
なっていたいです。
本当に。

~~~お知らせ~~~


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最近、心理カウンセラーを目指す方が増え、
臨床心理士の資格取得に関するお問い合わせも
数多くいただいております。
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同時に学んでいくことができると思います。


秋受験12回コース、春受験6回コース。
筆記試験対策、研究計画書対策、面接対策を、
受講生の方のペースに合わせてご指導します。
詳細はメールでお問合わせ下さい。

投稿者 椎名あつ子 : 19:39

2007年06月06日

しつけ

「自分自身を躾ける心でこそ、
子供を躾けることができる」


これは、よく行くお寿司屋さんの
壁にかかっていた、今月の表題。


躾けるという漢字を、
この日、しみじみと見、考えた。


ここにいらっしゃるクライアントの
ご両親の誰もが口にする中に、


「確かに厳しく育てましたが、
子供に対して、良かれと思ってした
躾でした。」


ということばがある。


誰もが子供の将来のために、
厳しく叱る時期はあると思っている。
それは、愛情でもあることに
間違いはない。


ある人の母親に伝えたことがある
ことばがある。


「子供が恐怖を感じたり、
おびえて萎縮していしまうような
ことばや行動の繰り返しは、
躾ではなく、これはある意味、
虐待の領域として、
とらえる必要があります。」


躾とは、美しい形であるべきでも
あるということを、
今日、新たに考えさせられた日だった。


これを読んでくださっているご両親たちへ。


少し怒りすぎてしまったら、
あとになって、優しいことばで
フォローしてあげてください。


何度言っても聞かず、
繰り返し注意をしても変わらない、
といった場合でも、
暴力や人格否定のことばは、
その子の心の中に、
憎しみとしてしか残りません。
反抗や反発も、
思春期特有な成長の時期であると、
時には思ってみてください。


私たち親も、子供によって
成長させてもらっていることを
忘れないでほしいと思います。


親も人間なので、
完璧にはいられません。
親にも感情はありますし、
様々なストレスはあります。


それでも、感情をむき出しにして
子供を怒っても、
それは、美しいはずはなく、
恨まれてしまうという
恐ろしい結果を作り出す
原因になることを、
もう一度、考えてみませんか。

投稿者 椎名あつ子 : 15:12

2007年06月04日

花々

ふわふわと、やわらかなうす紅色の
幾重にも重なり合う花びらを見ていたら、
心がふんわりと大きく広がって
いく気がした。
やさしいしゃくなげの花。


真っ白な堂々とした
大きな5枚の花びらは、
優雅に気品を保ちつつ、
存在感のある、花の中の女王様、
カサブランカ。


するどいとげがあることなど、
想像もつかないほど、
華やかで部屋中をいい香りに
包んでくれている
真紅のバラたち。


これはすべて、
私のバースデーの贈り物。


大切な人たちからの
大切な贈り物が
1日でも長く咲き続けますように。
そして、ここに来る人たちの心を
ゆったりと和ませますように。


花に囲まれているここ数日間を、
私なりに、大切に
過ごしたいと思う。

投稿者 椎名あつ子 : 19:50

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

横浜市中区と三浦市の2箇所に開設している女性のための心のカウンセリングルームです。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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