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2007年09月アーカイブ

2007年09月28日

立場

人には、分からないことが
あると思う。


うつ病になったことがない人に
うつ病が分からないように。


結婚したことがない人に
結婚の苦労が分からないように。


恋をしたことがない人に
恋の切なさが分からないように。


子どもを失ったことがない人に
子どもを失うことの絶望が
分からないように。


人には理解の限界がある。
人は、すべてを経験できないから。


それでも、分かろうとする気持ちが
人を救う。
共感しようとする気持ちが
人を変える。


母が娘を理解しようとする。
娘が母の育った時代を
考えようとする。


男が女の気持ちになって
悩もうとする。
女が男の気持ちになって
社会と闘ってみようとする。


そんな小さなお互いの思いが
世界を変える。
今の環境が
もっと良くなっていく。


それは紛れもなく、
嘘ではないと思う。
相手の立場になって
考えることができる関係を
築きたいなと、
なんとなく思いながら
ワインを飲んでいたら、
半分なくなっていた。

投稿者 椎名あつ子 : 18:55

2007年09月25日

究極

夢は果てしなく…
夢ははかなく…
そして、夢は夢。


自分の人生はどんな時でも
人のものでもないし、
そして人のせいでもなく、
自分と向き合うこと。
自分である私が、
何をしてきたか、
何を残したか。
そして、人はどう見ているのか、
この私を。
それもすべて、
私の責任であること。


その上で、はっきり言おう。
私は私。
もしも、私に
誰も味方がいなくなったとき、
それも覚悟しよう。


そんな、悲しい究極を
考えた日。

投稿者 椎名あつ子 : 21:07

2007年09月21日

カウンセリング

秋になり、季節が変わり、
またいろいろな事が
変わり始めました。


私をとりまく仕事以外での環境が、
まず、大きく変わろうとしています。
私をとりまく回りの環境は、
私以上に変化の流れが
早くなっています。
考えもしなかったことが起きました。


それらのことを受け入れ、
私は対応することに精一杯で、
時に首が痛く回らなくなったり、
腕が動かなくなったり、
胃が痛くなったりしています。
こういう時、時々、
こんな心の中の混乱を
すべて話せて、分かってくれる人が、
私にはいるのだろうかと考えます。


私の友達は、みんないい人だけど、
やはりすべては伝えられないと思います。
最後は一人で乗り越えて、
解決するしかないのだと思います。


でも、私はカウンセラーです。
だから、こういう時、
私もカウンセリングを受けようと思います。


他人だから、誰よりも信じられる。
他人だから、誰よりも話せる。
そして、傷付けられることは少ない。


今はもう、当分、
私も傷付きたくはないのです。


だから、私も受けてきます。
カウンセリングを。
これからも、
カウンセラーであるために。

投稿者 椎名あつ子 : 20:01

2007年09月13日

美しい国

「「美しい国」理念終演」


朝日新聞の朝刊一面の文字が、
何故か頭から消えない。


闘いに敗れた、
疲れきった安部首相の写真を、
人々はどう見るのだろうか。


政治の世界の、
私が分かるはずもない表と裏を、
この新聞の記事だけで
どう捉えればいいのか。


そんなことより、
「美しい国」が、
どこかに消え去った気がした。


美しい心、
美しい生活、
美しい海、
美しい空、
美しい医療、
美しい食事、
美しい人、
美しいことば、
美しい生き方…


頭に浮かぶことを
書き並べていくうちに、
こういったこと
すべてがはかなく
終わってしまったような
思いにとらわれて、
苦しくなった。


「美しい」という日本語の意味を
もう一度考え、問うてみた。


このことばを忘れては
いけないんだということだけは、
誰もが気付いているはず。


安部さん、お疲れさまでした。

投稿者 椎名あつ子 : 16:24

2007年09月10日

台風の夜。
部屋の電気をすべて消した。
すべての窓を開けた。
激しい風が、家中を通り抜ける。


今日は朝一番、
怒りから始まった。
疲れた日。


理解のできない攻撃を
受けることから始まり、
そして、どうしようもない諦めを
心の底に押し殺し、
一日が終わった。


そして、今日は、
夕方から嵐の日。
冷たく激しい風に、
私は身を任せる。


嵐の日は、ベートーベン。
悲しみ、そして諦め。


こんな日は、今まで、
幾度もあった。


「私は、決して許さない」


そう思い切り心の中で叫び、
リセットをして、
すべて過去にしようとした。


嵐の風と雨で、
明日はすべてを終わらせてくれる。


だから今日は、
思い切り一人、
心の中で怒る。
そして最後は、
静かに穏やかに、
ボレロの曲を聞く。


思い切り、誰かの胸で
泣いてみたいのに、
やはり涙は出てはこない。


伝わらないと感じるのは、
私が傲慢なのかと、
ひたすら自問自答しながら、
嵐の夜を過ごす。


遠い昔、6畳一間で、
初めて始めたカウンセリングルームを
思い起こす。
私は、そこから始まった。
辛いとき、椅子に座ることもできず、
部屋の片隅でひとり、
ひざを抱えていた。


あの日を思えば、
今は大丈夫。
強くなってると
自分に言い聞かせる。


あの頃、1杯のワインを飲むことが、
お金がなくてやっとだった。
今日は、10杯目。
10倍、私は幸せになった。


こんな小さなプラス思考で、
私は私を支えている。
こんなことでさえも
幸せなんだと思うことが
大切なんだと、改めて思う。


夜中、2:00.
嵐はいつのまにか
過ぎ去っていた。

投稿者 椎名あつ子 : 21:00

2007年09月07日

15歳

ある15歳の女の子の話を聞きながら、
15歳のときを想い出していた。


高校1年生という、
大人になりきれない少女の私は、
5つ以上年上の大学生に
恋をした。


背が高く、
優秀な大学に通っているその人は、
すべてが完璧に見えた。
穏やかに話すその人の姿は、
15歳の私を、夢中にさせた。


でも、その人は、
社会から反発されている
問題ある新興宗教に入っていた。
母はそのことを知り、
泣き叫び、狂い、
恐怖を抱きながら、
私を必死に守ろうとしていた。
母は、学校の帰りは、
校門で毎日待ち、
休みの日は、
どこにも行けないように
私の靴をすべて隠し、
私を部屋に監禁した。
そして、何度も叩かれた。
私も必死に抵抗した。


大学生の彼が、
どうしていけない人なのか、
知りたくなかった。


親子の闘いの日々が始まった。
親を捨ててもいいとも思った
あの頃。


ふり返ってみると、
それでも15歳の私には、
何となく分かっていた。
母親の言うことが、
本当は正しいということを。
この人を、愛し過ぎては
自分がダメになることを。


私は、どんなに勧められても、
その宗教に入ることはなかったし、
学校にも毎日通い、
彼との体の関係は
ひたすら断っていた。


15歳の少女の私は、
最後のラインはきちんと知っていた。


あの頃の母は、
私にとって敵でもあり、
唯一、すべてをかけて守ってくれた
天使でもあった。


分かっていたのに、
やはりスナオになれない
15歳の私がいた。


目の前にいる15歳の少女を見ながら、
この子の心の奥底にある
本当の力を信じたいと、
感情的になる思いを
必死に押し殺しながら、
ひたすら神に祈った。


「どうか、どうか、
彼女をお守り下さい」


母親とは何かを問いながら。

投稿者 椎名あつ子 : 14:57

2007年09月05日

愛とお金

結婚と仕事の狭間で
悩んでいる30代のOLさんが、
ある日、言いました。


「私、最近、結婚はやっぱり、
はっきり言ってお金かなって
思っちゃって…
そんな自分が、
少し嫌いなんです。」


私は言いました。


「愛は、決してお金では買えないの。
でも、お金で、
愛は継続することが
できる時もあるの。」


その日は、私と彼女が2人で
うなずいてしまった一瞬でした。


これは私の名言でした!?

投稿者 椎名あつ子 : 16:45

2007年09月03日

秋の光

夏が終わろうとしている。


熱すぎる光も、
むせ返るような
じりっとした空気も、
広い大きな雲におおわれた
青い空も、
いつの間にかどこかに消え去り、
日に焼けた私の肌だけが、
いまだに赤黒く、
取り残された感じがしている。


秋の始まりは
いつのときでも、
切なさと、もの悲しさから
始まる。


そんな日、
今年最後の野球になる気がして、
当日券を買って観に行った。


今年は、何度となく
足を運んだ横浜スタジアム。
今日が、私にとって、
今年最後かもしれないと思った。


照りつけるような光は
どこにもなく、
湿度の多いべったりとした空気に、
時折、涼しい風を感じた。


知り合いの大学生の女の子が
ビール売りをしていた。
たくさんのビールを、
小さな細い体で抱え、
何度も階段を駆け上がったり
下ったりしていた。
思わず、彼女を、
手を上げて呼び止めた。


「ビール2本下さい。」


ビールを飲まない私にとって、
これは彼女への
小さなプレゼント。


「久しぶり。元気なの?」


「はい。
Loveのため、がんばって
働いてまーす。」


彼がいるんだと、
心の中で想像しながら、
元気いっぱいの彼女の姿に
涙が出そうになった。


2年ほど前、彼女の母親は、
突然、彼女の前から消えて
どこかに行ってしまった。
ハーフである彼女は、
あれから自分の名前を
日本名に変え、
新しい人生を一人で生きることを決めた。


高校の卒業式に、父親からは、
もし自分が死んだら
一人で生きていけと、
遺書をもらった。


そんな苦しすぎる運命を、
あの小さな肩に背負いながらも、
生き生きと、
一生懸命、生きていた。


会えてよかった。


秋にふさわしい、
優しく美しい光を見た気がした。

投稿者 椎名あつ子 : 19:26

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

横浜市中区と三浦市の2箇所に開設している女性のための心のカウンセリングルームです。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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