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2007年12月アーカイブ

2007年12月29日

2007

今年も、今日で終わりとなります。
この1年間を振り返ってみて、
新たな挑戦があり、
新しい出会いもいくつかあり、
また、反対に諦めたこともありました。


来年、9年目を迎える、
ここ横浜心理ケアセンターも、
少し大人になり、
一緒に、私も少し大人になりました。
今年はまた、新しいスタッフも入り、
優秀なスタッフたちに囲まれ始め、
本当の意味で、
どんなクライアントさんにも対応のできる
質の高いカウンセリングルームとして
評価されつつあることを
誇りに思っております。


来年度は、スタッフ一人一人の力を
最大限に使いながらも、
自分の勉強を、少しまた
始めようと思っています。
カウンセラーに必要な感性と、
一人一人への興味を、
どういった形で表現していくのかは、
私のテーマでもあります。


また、今年の最大のニュースは、
新しい子犬がやってきたことです。
この子は、普通の犬よりも頭が悪く、
いまだに、おしっこを
あらゆるところにしまくり、
とても育てにくい子です。
他と違った部分の多さに
戸惑い、むかつき、疲れもしました。


ただ、この子は、
だからこそ、かけがえのないものとして、
たくさん、私自身いやされました。
彼女から学んだことは、
私にとって大きな影響となり、
他より劣っていたり、欠けていることが、
ある意味、大きな意味を持つことを
実感しました。


今年も、私にとって、
大切な1年となりました。
スタッフ、そして私自身、
関わってくださっている人たちへの
感謝の気持ちを忘れず、
来年も気持ちのいい年にして
いきたいと思っております。
どうかよろしくお願いいたします。


来年は、1月4日からスタートとなります。
みなさんが、
いいお正月を迎えられますことを
お祈り申し上げます。

投稿者 椎名あつ子 : 14:51

2007年12月26日

クリスマス

クリスマスイブ。


仕事が終わって、夜、
ドリカムの昔のコンサートの
DVDを見た。


「LOVE LOVE LOVE」


これは、いつ聴いても切なくて、
美しい曲だと思う。


「ねぇ どうして
すごくすごく 好きなこと
ただ 伝えたいだけなのに
ルルルルル
いまくいえないんだろう」


………


ねぇ、どうして…
こんなにも揺れてる想いを
伝える勇気がないんだろう。


ねぇ、どうして…
頭では分かっているのに、
ことばにしようとすると、
誤解になってしまうんだろう。


ねぇ、どうして…
自分の本当の
ありのままの気持ちのまま、
生きることが、
こんなにもむずかしいんだろう


ねぇ、どうして…?


頭の中が、自分への問いかけで
一杯になっていった。


今年のクリスマスは、
私にとって静かで、
そして、愛いっぱいの気持ちに
なっていた。

投稿者 椎名あつ子 : 11:08

2007年12月21日

大切な人

大切な人のおばあさまが、
突然亡くなった。
彼の母親は、彼が15歳の時亡くなり、
その母親の母であるおばあさまは、
彼にとって第二の母親だった。


おばあさまは、やっと、
天国にいる、娘である彼の母親の
元にいった。
でも、突然すぎた。


この知らせは、カウンセリング中に
スタッフに知らされ、
私は知らないまま、クライアントと
カウンセリングをしていた。
クライアントとのカウンセリングが終わり、
知らされた時、
混乱し、動揺した。


私はクライアントを、
ショックのあまり玄関まで
いつものように見送ることができず、
そのままにしてしまった。
そのクライアントの、
今年最後のカウンセリングの日で、
私に手紙を託してくれていた。


「いい聴き手に出会うことで、
物語は、そこからまた、
新しく始まる。
そして、その人の物語になる。
カウンセラーは、相手の、
出たり入ったりする感情に
寄り添う人。
私の大切なあつ子先生は、
いろんな人の人生に寄り添う人。
……… 」


私は、突然の知らせに動揺し、
彼女に、最後、ありがとうと
言えなかった。
こんな素敵な手紙のお礼を
言えなかった。


クライアントである彼女、
そして、私の友人、
その2人は、同じ大切な人。


でも、同じ時、同時に、
何もできなかった自分を責める。
あなたにも、そしてあなたにも。
思いを伝えられなかった。


その大事なタイミングを
逃してしまったら、
きっと、信頼は、
意味がなくなるのだろう。
でも、私は心から、
この2人を想い、考えている。


あと少しで終わろうとしている今年が、
静かに、そして穏やかに、
幕をおろしますように。

投稿者 椎名あつ子 : 18:32

2007年12月19日

再会~5年の月日~

5年ぶりの再会だった。


彼女は、19歳の頃、
初めて私の所へ訪れた。
当初、華奢な体つきと、
美しい顔立ちに、
大きな目がひときわ印象的な、
とてもとてもかわいい女の子だった。


それからしばらくして、
彼女は、20歳近く
年上の人と結婚し、
横浜から離れていった。


あれから5年。


彼女は、すっかり大人になっていた。
結婚生活の中で、
たくさんの地獄を経験し、
もう何も恐いものはないと
話してくれた彼女は、
あの頃の少女の面影はなく、
力強い堂々とした
女性となっていた。


今、離婚訴訟といった、
長い道のりの、過酷な決断をし始め、
「絶対負けない」
と、心に誓っていた。


5年ぶりの彼女は、私に、
大きく成長した自分を
見て欲しかったと、話してくれた。
たくさんの傷を、
体にも心にも受けてきたはずの彼女は、
そんなものがあることすら
感じさせないほど、
瞳の奥からは
強い光が見えていた。


人は、いつでも、いつからでも
変われるということを
教えてくれた。

投稿者 椎名あつ子 : 19:36

2007年12月17日

この一枚

画像1.JPG


一ヶ月ぶりに、
三浦の家に出かけた。


三浦の冬の海は、
お天気がいいときほど波が激しく、
やっとの思いでカヤックに乗り、
スリルを味わいつつ
近くの浜までたどりついた。


今さらながら、
初めて買ったデジカメを持って、
写真を撮ることに
夢中になった。


何枚か撮った中で、
素人の私が、
ちょっといい感じと
自分で思えた写真が、
この一枚。


青い海と、
白い砂浜と、
そして、ブランチのワイン。
これこそ、休日。


寒くて、少し後悔したけれど、
今年最後の海となった。

投稿者 椎名あつ子 : 15:32

2007年12月14日

法律

最近、法的な問題での
カウンセリングが増えている。
ここ、センターでは、
7年前から顧問弁護士の先生に
来ていただいて、
法的な問題に対しても、
相談に応じている。


離婚問題、
ストーカー問題、
近所とのトラブル、
不倫、DVなどは、
ほとんど法的な要素を
含んでいたりする。


カウンセリングで
心理的な問題を解決しても、
それはあくまでも感情的なことで、
法的には何の意味もなかったり、
かえってまずい結果を
出してしまうこともあるため、
必要に応じて弁護士の先生に
同席していただき、
心理的ケアを行いつつ、
法律を知っていただく場合がある。


直接、弁護士の先生に話し、
相談することに対して、
不安や、
また問題によっては、
言いづらかったりがあるようで、
そういった場合は、
カウンセラーが間に入って、
今の問題における心理状態を
説明させていただくといった
形をとっている。


法律は、私たちの
身近な生活にも、
実は入り込んでいて、
普通はなかなか知らないで
生活していることもよくあり、
知らなかったことで、
あとで、ぞっとすることが
時々ある。


この7年間で、
私も少しは法律に対して
分かるようになり、
それは、日々の生活の中でも、
また仕事の上でも
役立っていると思える。


カウンセリングと同様、
何かに困ったら、
まず、ひとりで悩まず、
プロの法律家に相談することを
勧めていきたいと思っている。
また、ここに来ていただいている
弁護士の先生も、
心理や、精神的な病気の理解を
持っていただいており、
こういった相互協力も
もっと進ませていきたいと、
改めて感じている。


投稿者 椎名あつ子 : 20:02

2007年12月12日

パソコン

昔、使っていたノートパソコンが、
出てきた。
長い間、放置されたままになっていて、
壊れていると思って、
戸棚の奥の方に忘れ去っていた。


もう古過ぎるし、
捨てようと思いながらも、
何となく電源を入れた。


数十分経って、気付くと、
ランプが点滅し始めた。


(なんだ、壊れてないじゃない。
動き出した!)


ダイアリーという表示を
クリックすると、
当時、カウンセラーとして
独立する前の日記が出てきた。


びっしりと並ぶ文字。
その頃の心の状態が、
突然、目の前にあらわれ、
思わず、声を出して読んでみた。


自分に対して、ひたすら、
負けないように、
頑張るようにと
言い聞かせている状態だった。


(随分と自分を追い込んでたな。)


あの頃の私を、
少しかわいそうに思えた。


あれから8年が過ぎようとしている今、
あの頃に比べて、
自分を少し許せるようになった気がする。


捨てようとしていた私に、
このパソコンは「捨てないで」と
訴えたんだと、
この日記を読ませたかったんだと、
思うことができた。


もう使わないだろうけれど、
やはり、初めて買ったパソコンは、
大切に保管しておこうと
今は思っている。


このパソコンは、
もう役には立たないけれど、
ただの箱ではなく、
たくさんの思い出が残っているものとして、
私には宝物であると、
改めて気が付くことができた。


がんばって動いてくれて
ありがとう。


今は、そんな気持ちで
一杯になっている。

投稿者 椎名あつ子 : 17:24

2007年12月10日

年賀状

年賀状の時期が、
今年もまたやってきた。


4年前のお正月、
私の友人からは、
彼女が喪中のため、
年賀状が来なかった。
毎年、なかなか会えないその人と、
年賀状だけが、
お互いの状態を知るものとなっていて、
10数年が経っていた。


初めて、その年、
連絡が途絶えた。
父親を失った彼女の
悲しみが落ち着いた頃、
電話でもしてみようと思いながらも、
半年が過ぎようとしていた。


その年のある夏の日、
突然の連絡で、
彼女がなくなったことを知った。
自殺だった。


カウンセラーという仕事を
し始めてから、
自殺者だけは作らないことが、
私の中で、大きな意味であり、
それを守ってきたはずが、
私は10数年来の友達を失った。


もっと早く連絡を取っていれば
よかったとか、
何故、辛い状態を打ち明けて
くれなかったのかとか、
様々な思いを、
「何故」という言葉にしか
表現できずに、
4年が経った。


年賀状の時期がくると、
また、あの年を思い出す。
今年も喪中の友達がいる中で、
来年はその子に、なるべく早く
連絡を取ろうと思っている。


もう二度と、こういった形で
友達を失いたくない。
そしてまた、私のところに来ている
クライアントにも、
自殺をさせたくないと、
強く強く感じながら、
今年もまた、
年賀状を書き始めた。

投稿者 椎名あつ子 : 17:07

2007年12月07日

ごほうび

自分のためだけに
ごほうびを買おうと、
外に出た。
久しぶりの、
自分のためだけの
買い物の時間。


すてきなスカートでも買おうか、
それとも、
美しく輝くピアスにしようか、
それとも、
モノクロの写真集にしようか、
何時間も歩いて、
決めた。


2003年物のボルドーのワイン。


その味は、
優しくまろやかで、
ゆったりと重みのある味。


このボルドーワインのように、
私も、ゆっくりと、
重みのある味に
熟成したい。


時に海のように広く、
波のように繊細で、
太い木のように凛とした
大人の女性になりたい。


ちょっとの風で
ハラハラと落ちてしまう
いちょうの葉のようではなく、
すべての葉を失ったあとでも
地に足をつけてそびえ立つ
木になりたい。


今日のワインは、
そうはなれなくて少し悩んだ
私自身へのいたわり。
自己否定ではなく、
「大丈夫よ」
といい聞かせ、
ごほうびを自分に与えた日。

投稿者 椎名あつ子 : 15:23

2007年12月05日

ライオン

その高校生は、
素晴らしい絵を描いた。
私は、その絵を観るため、
展示会会場に出向いた。


彼女の書いた絵の中には、
淋しくて、
孤独で、
やさしくて、
強そうに見える
ライオンがいた。


彼女の心の世界なのかもしれない。
私も同じ。
私も、強そうに見える
ライオンだ。


人とかかわり、
アドバイスし、
いつも強い心の持ち主の
ように見えるのかもしれない。


でも、そんなんじゃない。


彼女の心の世界と、
私の心の世界は、
同じなのかもしれないと
共感した。


私は、彼女を誇りに思う。


あなたに出会えて良かったと、
神に感謝した。

投稿者 椎名あつ子 : 16:28

2007年12月03日

オペラ

オペラを、家族で聴きに行って、
久しぶりに食事をした。
優雅な時間のあと、
心地良い気持ちで自宅に戻った。


私は一人の部屋で、
オペラをまた聴きながら、
想いに耽る。


今日来た、ある人の夫は、
家を出たあと、
プラットホームで
命を突然おとした。
過労死だった。


私は、もう一人のある人を、
その人と重ねて思った。
その人は、遠い国へ、
家族を日本に残し、
仕事に出かけるらしい。
危険な場所と知りながら、
最期のときでも、
トップであるその人は、
まず、会社の従業員の家族と
そのスタッフを
守る義務があると言っていた。


昔の特攻隊を思った。
国のため、命をおとした若者の、
その時、瞬間の気持ちを考えた。
彼らは、何を想ったのだろうかと。


従業員の家族を守る義務と責任を
話していた彼の、
本当の家族の気持ちを考えた。


カウンセラーの私も、
その人の家族も、もう何も
その人には言えない環境の中で、
涙が出そうになったのは何故なのか、
一日、ずっと考えていた。


「無事、帰って来てね」


きっと、これはその人の奥さんのことば。


特攻隊の母親や妻が
言いたかった本当のことばは、
お国のためにがんばってきてね
ではなく、
生きて帰って来てね
だったはず。


今でも、企業戦士はいる。
会社のため死んだ人と、
会社のために命をかける人と、
今日のオペラの悲劇と、
すべてが一緒になった。


少し泣いた。
いや、訳が分からなくなった。


私は、私の人生は、
どこに向かっていくのかと、
少しメランコリックになった。


オペラはいつも、最後は
悲しみがともなう。
その悲しみは大きくて、
そして、ささやかでもある時間。
もしかして、悲しみは優雅だから
感じられることなのかもしれない。
悲しみと優雅は、
隣り合わせなのかと
自問自答した。


それでも、
オペラはいつも美しい。

投稿者 椎名あつ子 : 16:20

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

横浜市中区と三浦市の2箇所に開設している女性のための心のカウンセリングルームです。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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